地域づくり通信
- 2022/12/15
「ミュージアムインクルージョンプロジェクト×福祉学習」を実施しました。
11月30日(水)県内でも初の取り組みとして、県立人と自然の博物館で車いすユーザーの障害当事者と学校が行う「ミュージアムインクルージョンプロジェクト×福祉学習」を実施しました。
社協ボランティア活動センターでは、日ごろから気づきと出会いと対話と協働による学びを大切にした福祉学習の取り組みを行っています。
今回「『ひょうご障害者の生涯学習』連携コンソーシアム」で、検討された取り組みの一環に、障害のある方にとっても博物館等公共的な学習資源が楽しめるものとなるように障害当事者と施設が考える県内初の「ミュージアムインクルージョンプロジェクト」と「当事者の社会参加は『相互理解でさらに広がり、豊かになる』という社協の想いからの福祉学習」をドッキングし、車いすユーザーの方と、弥生小学校5年生が一緒に取り組むプログラムを企画しました。
子どもたちは車いすに交代で乗り、車いすユーザーの方と話をしながら、一緒に展示を見て回り、「この机は車いすが入るね!」「カーペットはタイヤが沈み、ピータイルの方が移動しやすい。普段の道路はどうなんだろう?」「展示の文字が座ってると見えにくいけど、買い物とかでも見えにくいのかも。その人によって目線も変わるし、誰もが見やすいようにするのはどうすればいいかな?」など、見学とともに、日ごろの生活に置き換えて考えていました。
また車いすユーザーの方は、「接し方がわからないからと、気づかない風にされたりすると自分の存在ってなんだろうと悲しくなる。それは、障害のあるなし関係ないと思う。こうやって、わからないことに質問しあい話しをしながら、互いにちょうどいいのはなんだろうと考え合うことが大切。」とおっしゃっていました。
今回の取り組みは当事者の方だけでなく、子どもたちも、施設の方も「大きな学びが得られた!」との声をいただき、三田市社協でも新たな福祉学習の取り組みとして自分たちの身近な場所で、誰もが暮らしやすいをみんなで考える「相互理解がつくる豊かな暮らし」の実践としてさらに展開を図っていきます。
もし「自分の地域でもやってみたいな」「うちの施設を利用してみて!」など、興味関心のある方は、ボランティア活動センターまでご相談ください。
※「ひょうご障害者の生涯学習」連携コンソーシアムは、文部科学省が掲げる「障害者の生涯学習の推進」のモデル実践の内、兵庫県教育委員会と神戸大学が運営する取り組みです。三田市社協は、県内の社協代表として検討に参画しています。
【問合せ先】ボランティア活動センター TEL:079-564-0410